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大輪の菊 [葬儀のお仕事]

菊
本を借りに行くと、大輪の菊が飾られていました。
先日の故人のおじいちゃんを思い出しました。

故人様は、大輪の菊をたくさん育てられていたそうで、
毎年、この季節を楽しみにしていたそうです。

朝、故人の娘さんが、その菊を大事そうに抱えてきました。

「お棺の中に入れたいのですが・・・・」

新聞紙に包まれた、3本の大輪の菊。
息をのむほどの美しさ。

おじいちゃんが丹精込めて作って咲かせた菊。
朝のうちに切ってきたそうです。
娘さんの持たせてあげたい、という気持ちが伝わっきました。


あまりに見事なので、新聞紙より、もうちょっと洒落たものにしてあげたい、考えました。

花束に使うセロハン紙。
さっき、ゴミ箱に捨てたじゃ~ん!
(ゴミ箱から拾ってきた、というのは申し訳ないけれど・・)

急きょ、ラッピング変更してみました。
菊の根本は、水分がとれるように、ちゃんと処理されていました。

そこからも娘さんの故人様に対する愛情が伝わってきます。

美しい菊が映えるラッピングになりました。

時に、自己満足かも知れませんが、
些細な事でも、ご遺族に寄り添う気持ちで、仕事が出来れば良いなと改めて思いました。

忙殺の中、襟を正してくれた大輪の菊でした。
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コメント 4

mistta

今晩は。きっと天国でお心遣いに喜ばれていると思います。
by mistta (2011-11-15 21:27) 

natsu

ウチの亡くなった祖父も菊が大好きで、いつも大きな菊を育ていたので、今でも菊を見る度に祖父のことを思い出します。
by natsu (2011-11-16 09:33) 

どんべえ

>misttaさん、こんばんは。そうだと嬉しいです。
故人様やご遺族への心遣いは、忘れてはいけない、と心して仕事に取り組みます。
by どんべえ (2011-11-16 20:51) 

どんべえ

>natsuさん、こんばんは。故人を偲ぶ時、それが墓参りと同様の供養になる、とあるご住職が仰ってました。
菊を見るとき、お爺様も喜んでますね。
by どんべえ (2011-11-16 20:57) 

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