雨の図書室で

父は、順調に図書室に足を運んでいるようで、今ではすっかり図書室の利用方法もマスターしました。
今は郷土資料の本を、読んでいるようです。

雨の日の図書室。
受付はおねえさんの日でした。おねえさんは、物静かで大人しいイメージの方です。

誰もいない図書室。

後からおじさんがやってきました。父と同じくらいの年齢でしょうか・・。
まだ図書室に慣れていないようで、
本を返すにも、カードを出しておりました。
「返却にはカードは要りませんよ」おねえさんが対応します。

おじさん「今日はいつもの人と違うね」
お姉さん「曜日によって違うんですよ」などの会話からも、まだビギナー度がわかります。

そして、おじさんは奥様も連れてこられました。
奥様も利用カードを作るとの事で、お姉さんは説明をされていました。
おじさまは、その間大きな独り言のように、
「ハーブの本ってあるのかなぁ～？？」と言ってました。

えっと、お姉さんは奥様に利用方法の説明をされているし、
ここにいるのは、残るはおじさんとワタシ。

お姉さんも手があかないだろうなぁ～、と思って
おじさんに
「育てるハーブでいいのかな？」「そうそう」

「こちらに園芸の本があるから、ここらへんだと思うんだけど・・・」と一緒に探しました。
「どれどれ」
「ここかな」
「あっ！いっぱいあるわ。ありがと。
　　買わなくても、こんあだけ本が読めるんだから、いいよなぁ」

無事に奥様もカードを作り、おじさんも本を借りていきました。

父と同じくらいの方も、こうして図書室に足を運んで、
ワタシと同じようにご家族を誘って図書室に来るという事がなんだか嬉しくなりました。

（もともと、ワタシも主人にこの図書室を教えてもらったので。）

ワタシも本を選び借りました。
その本を渡してもらう際に、おねえさんから

「先ほどはありがとうございました」

と声をかけてもらいました。
いえいえ、どういたしまして。
お礼を言われるなんて思ってもいなかったので、ビックリしてしまいました。

これもまた嬉しい事です。

小さな図書室、雨の日の静けさの中にも、ほっこり幸せを感じる事が出来ました。

コメント 4

おはようございます。
良い親切をされましたね。
おじさまも受付の方も、とても喜ばれた
ことでしょう。
by mistta (2012-03-03 08:48) 

>misttaさん、ありがとうございます。
知っているから、当然の事をしたまでで・・・。
でも、知らない人との交流、というかそういうものも大切で暖かい気持ちになりました。
一番喜んだのは、ワタシかもしれません。
by どんべえ (2012-03-04 19:38) 

そういう何気ない優しさって素敵だと思います。
お父さまもお元気そうで何よりです。
by natsu (2012-03-08 18:56) 

>natsuさん、ありがとうございます。
父も元気です。
小さな小さな図書室ですが、ワタシにはとても奥の深い場所になりつつあります。
by どんべえ (2012-03-08 23:11)